前回からの続きで今日は実例を交えて。
50代女性綺麗な方です(^^)
うちに来られたきっかけはどこに行っても治らない腰痛でした。
色々お話しを聞いて背骨を観察した所、腰に打撲の痕(整体でいう打撲は特殊な見方をします)がありましたので心当たりを伺うと子宮をとっているとのことでした。事故や怪我だけではなくお腹の手術や人工中絶等も身体には打撲(後遺症)として残ることがあります。
基本操法に打撲と冷えの操法をし1ヶ月程すると痛みが出なくなったので後は冷えに気を付けてもらえば大丈夫かなと思っていたんですが…
腰の痛みが取れてしばらくすると
「先生なんかしんどくて胸とお腹が張って頭も痛くて寝られへんし食べられへん」と訴えて来られたんです。
呑気症(どんきしょう)という症状で物を食べた時やツバを呑み込む際に空気を余分に吸ってしまい胸やお腹が張ったりこめかみに痛みがきたりひどくなると苦しくて一睡も出来ないそうです。原因は継続的な精神ストレスと言われています。又呑気症が長引く事でそのつらさからうつになる事もあります。
この方は体質的に言うと10種類に分けたうちの4種というタイプで辛抱強く、感情を抑えてしまう傾向にあります。
それを踏まえてあんまり辛抱せずに感情も出てきた時にちゃんと出した方が体に良いですよとお伝えし操法をしていくと、「うっうっ…」と泣かれてるんです。
我慢しないで下さいね、今まで色々あったんですねと操法していくともう号泣です??
御本人からのお話しでは昔姑さんとの事や夫婦関係で大変苦労されたそうです。
この方の場合古くからの腰の打撲を操法した事で身体に残っていた感情のしこりが表に症状として現れたんじゃないかと思います。
そして面白いことにその事に御本人が気づくとどんどん良くなっていくんです。
私の大師匠の二宮先生も「人間1番大事なことは気づくことだ」とおっしゃっています、そして「敵は周りにはいないよ自分だけだ、自分を苦しめているのは自分自身という事に気づかないとずーっとストレスに振り回される」といつも言われています。
この方も今では元気を取り戻し定期的に来られていますが「本当に今が1番楽で1番幸せ」とおっしゃっています!
心の不調も身体に現れ身体の不調も心に影響すると改めてよく分かりました。
次回も心と体の関わりの実例を(^^)